09.6.19
新橋演舞場
11:30~
今日は「十二夜」を観てきました。
待ちに待った秀調さまの幡太さんとの再会です。
秀調さま、さすがに年をとられ、少しお疲れの様に見えました。
今回は「お主、なかなかやりおるな」的な色気がありませんでした。
大好きな場面。
獅子丸の身の上話を聞いて痛々しそうな表情をするところ。
今回は前回より控えめな表現で、やや顔をしかめ、俯く感じでした。
あのいたわる様な表情好きだったのになぁ。
でも、控えめでもちゃんと反応する秀調さまのお芝居が好きです。
でももう一つ、
鳰兵衛が許されて縄を解かれると、幡太さんが鳰兵衛ときちっと目を合わせて、
「良かったですね」という笑顔をされて去って行くのです。
こういう秀調さまの誠実で優しい役作りがとっても好きです。
菊五郎さんは、相変わらず力の抜けたゆとりの道化ぶりが見事です。
才走った小柄で可愛い女・麻阿の亀治郎さんは、
前回よりも精彩がないように思いました。
私自身が見慣れてしまった、というのがあるかも知れません。
前回は亀治郎さん一人で三人の場面を引っ張っているように見えましたが、今回は「一人飛び抜けて」という感じではありませんでした。
翫雀さんは「ボク!」に以前ほど切れがなく、この役にもそろそろ飽きてしまわれたのでしょうか。
菊之助さんは、ほんとうにほんとうに美しい。
繊細できらびやかな衣装にに負けない美しさです。
そしてやっぱりお母さまに似ていらっしゃいます。(笑)
今回は菊之助さんが年をとられたせいか、主膳之助の男らしさが増して、獅子丸との演じ分けがよりわかりやすいように思いました。
また、何となく添え物的であった主膳之助様に青年の色気と力強さ、周りの人間を思いやる優しさなどがにじみ出て、とても魅力的な男性に見えました。
今まで二役の美しい琵琶姫に負け気味でしたので、これはうれしい変化でした。
拍手が少なくて残念でしたが、水色の着物をまとった錦之助さまの大篠左大臣は、冷たい程の気品を纏って素敵です。
前回の方が獅子丸の舞に引き込まれる表情があったように思うのですが、私の見落としかも知れません。あの場面も好きでした。
今回はロンドン版の2部構成の上演でしたが、私は前回の方が好きでした。
わかりやすくなった部分もあるのですが、歌舞伎的な要素が減ってしまって、
だんだん「歌舞伎の衣装を着た現代劇」になってしまうようで残念です。
どこまで削ってどこまで残すか、という許容範囲は人それぞれだと思うので難しいですが、
あまり簡略化、現代化してしまうと、歌舞伎で演る意味がなくなってしまうように思います。
私は前回のもので充分簡潔になっていましたし、余計な部分もなく崩し方も調度良かったと思いました。
カーテンコール
今回は演舞場だからかな? カーテンコールがありました。
(歌舞伎座でもあったのでしょうか?覚えてない‥(汗))
皆さんで並んで手を振って下さり、私はひたすら秀調さまだけをガン見です。(^_^;)
コンサートだったら
「幡太さ~~ん!」などと呼べるのですけど‥。
ただひたすら見つめて拍手するだけ‥。
ああいう時(幡太)とか(秀調さま)とかうちわを振れたら良いですね。
チケットが取りやすい日というのは、なかなか盛り上がりにくいですね。
今日は満席でしたが拍手が少なく、反応が薄かったです。
客席が一体になって熱くなる感じは観劇の醍醐味ですが、
良い席で観たいし、盛り上がりたいし‥で悩ましいところです。
舞台装置は、鏡が所々曇っていたりすると興醒めですね。
行って拭いてみたくなります。
夢のような舞台だから、すべてにおいて夢を見させてほしいです。